貴方との一夜。きしむベッド。 貴方は、いつもどおり。 ワタシのカラダにキスをした。 抱きしめられている。 あたたかいぬくもり。 いつも、こんなに冷たいベッドなのに。 今は、こんなにあたたかい。 貴方がいる。 貴方の寝息が聞こえる。 ・・・・心臓が動いてる。 安心する。 あったかい。 ドキドキする。 あなたがいる。 きしんだベッドの上で、ワタシのクチビルが貴方色に染まる。 ほんのりピンク色。 貴方は、醜いワタシのカラダのあちらこちらに証をくれる。 貴方に愛されているという証。 あったかい証。 貴方と別れた後、一晩が凄く長く感じるの。 貴方といる時は、あんなに早くすぎさってしまうのに。 お願い、もっと抱きしめて。 お願い、もっとキスして。 お願い、もっと愛して。 ワタシのカラダが消えそうな気がするから。 貴方と一緒に過ごした夜。 夜が朝に変わるころ。 ワタシと貴方の別れの時。 ・・・・あぁ・・・もうおわかれ。 また、会うときまでさよなら。 でも、「またね」って笑顔で答えてしまう。 痛いよ、寂しいよ、悲しいよ、苦しいよ。 もっと一緒にいて・・・・。 そんなコトバを、ココロの中に全部閉じ込めて。 「またね」と一言告げる。笑顔で・・・。 冷たいベッドの上に、貴方の匂いがするシーツ。 ほんのり、たばこ臭いけど。 もう少しだけ、このまま寝ていたい。 あなたが抱きしめてくれている気がするから。 ジャンル別一覧
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